夏になるとカブトムシを飼ってみたくなるのが、男の子です。
わが家も例に漏れず息子が3年前からカブトムシを飼育しています。
室内で飼育しているので臭いや虫については何かと対策しないとまずいことになります。
そこで実際に3年間飼育してきていろいろと困ったことや工夫したことを書き留めていこうと思います。
虫対策
成虫にはマットではなくチップを使う
マットは葉っぱや朽木などを腐らせて粉砕したものです。
ですので虫がわきやすいです。
できれば使いたくないので、マットの代わりにチップを使います。
チップは腐らせていない素材を使っています。
やしの木などを粉砕して洗浄乾燥したものです。
ですのでマットよりは虫がわきにくいです。
ただしマットも湿らせてから使うため、虫がわきやすい状態になることは確かなので過信は禁物です。
マットじゃないとメスは卵を産みません。
幼虫が育つ環境でないと本能的に産卵しないようです。
マットは幼虫のえさですからね。
チップはただの木なので幼虫のえさにはなりません。
コバエ
飼育ケースから臭いが出るとそれにつられてコバエが近づいてきます。
ケース内に進入されると中で繁殖されてしまう可能性があるので、ケース内に進入できないようにすることが対策となります。
方法はとても簡単です。
ケースのフタを開けて新聞紙をかぶせてふたを閉めるだけです。
↓
ビニールシートを使うとカブトムシが窒息してしまうので気をつけましょう。
市販品のシートもありますが、私は新聞紙をおすすめします。
新聞紙がおすすめな理由
カブトムシはおしっこをします。
勢い良くとぶのでケースのフタにまで届くことがあります。
ケース内で羽ばたくこともあり、マットやチップを一緒に吹き飛ばすこともあります。
また湿気を吸収して臭くなります。
意外と新聞紙は汚れるんですね。
これは定期的に交換しないと衛生的に良くないです。
そう、消耗品なんですね。
ということは新聞紙のように大量に手に入るものを流用しない手はありません。
(新聞を取っていない人はごめんなさい)
なので新聞紙がおすすめです。
ダニ
私はこれが一番厄介だと思っています。
なにせマットだろうとチップだろうと必ず発生するからです。
そして駆除が非常に難しい、というか完全には絶対無理です。
発生を食い止めることもほぼ無理なので、最悪でもケースの外に出てこないように対策することになります。
ケース内をきれいにする
ケースの内側をふいてきれいに保ちます。
これは完璧な対策ではありませんが、やっておいたほうがいいです。
ダニだけでなく臭い対策にもなりますし、ケースがきれいだとカブトムシが良く見えますね。
私は毎日ふいています。
ダニは暗くて湿気のあるところを好むので、ケースの内側をきれいにしておいてダニが登ってくる可能性を少しでも下げる狙いがあります。
コバエ対策の新聞紙も少し効果がある!?
新聞紙でフタとケースの隙間をふさいであるから、ある程度は大丈夫…と思っています。
ダニはほんのわずかなすきまがあれば、そこを通ってケースの外に出てきます。
しかし新聞紙でふさいであれば、その「ほんの少しのすきま」を減らすことができます。
いずれはケース外に出てきてしまいますが、可能性を低くする程度のことはできるでしょう。
もしケースの外に出てきてしまったら?
新聞紙の水際対策を乗り越えてケースの外に出てきたダニを捕らえるしかありません。
ここは三段構えでいきます。
第一段階:両面テープで捕まえる
画像を見て下さい。
このようにケースの上部に両面テープを一周ぐるりとすきまなく貼り付けます。
ダニをこの両面テープで捕まえようという作戦です。
両面テープでなくてもガムテープでも代用できます。
ガムテープで輪っかテープを作り、それをケースに一周貼り付けます。
こんな感じに短手方向を輪にします。
↓
捕捉力はガムテープのほうが高いようです。
しかし粘着材がケースに残るので、はがしたときに苦労します。
はがすタイミングにもよりますが、長い期間貼ってあるほど粘着材が多く残る傾向にありますので、定期的に交換したほうがいいでしょう。
第二段階:ケース外のダニには専用のダニ捕捉用品を使う
テープを乗り越えてケースから完全に脱出したダニはもはやどうすることもできません。
最後のあがきとして、市販のダニ捕捉用品をケースの下やそばに設置して、少しでも捕まえられるようにしておくしかないです。
私が使ったのはこれです。
置くだけ! ダニを集めてポイ! ダニ粘着シート 「ダニホテル」ふとん 2枚入り
ダニが好む臭いを発してダニを集め、粘着材で捕まえるタイプですね。
コレを設置してからケースの外にいるダニが大分減ったように感じますので、ある程度効果はあるようです。
ケースの下と、一応ケースの上にも置いてみたり。
第三段階:ケースの周りを掃除する
ケースを置いている周辺を掃除機で掃除します。
場合によっては粘着ローラーなども併用してダニを捕まえます。
わが家ではカブトムシのケース周辺の壁紙を夜中にじっくり見てみたらダニが歩いていた、ということがありました。
何匹もいたので気持ち悪くなり、そのときは夜中にも関わらず粘着ローラーを手当たり次第転がしまくってダニを捕まえました。
さすがに夜中だったので掃除機は無理でしたから、フローリングの上はガムテープや粘着ローラーでぺたぺたやりました。
翌日起床してすぐに掃除機をかけたのは言うまでもありません。
のぼり木の代用品はないのか
のぼり木がないとカブトムシは弱るのが早くなると言われています。
のぼり木につかまって休んだり、ひっくり返ったときに起き上がるきっかけとして必要になるからです。
しかし天然の木なのでそこから虫がわくことは容易に想像できます。
木の種類にもよるとは思いますが、実際に虫が発生しているのを見てきていますから間違いありません。
何か代用品はないのか…
そう思い考えた結果、ひとつ思いつきました。
それが金網を使う方法です。
カブトムシは金網にも捕まって休むことができますね。
そして金網なので金属+塗装?ですから、材質が原因で虫がわくことはありません。
コレだ!
そう思いましたね。
早速ホームセンターで買ってきました。
1m×1mで600円くらい。安い。
これをケースの内側に貼り付けたり、丸めて木のようにしてケース内に設置しました。
ケースに固定するときはガムテープとグルーガンを使いました。
グルーガンで固定するとグルーがあとで取れなくなるので、それを覚悟で使う必要があります。
グルーガンについてはこちらの記事で少し語ってます。
結果として休んだり起き上がりやすくする効果はありました。
材質的にクリーンなのも良かったです。
しかしケースの内側に貼り付けたことでケースの掃除ができなくなり、逆にケースがどんどん汚れていってしまったので、しばらくして撤去しました。
そしてこれは金網が原因か分かりませんが、先日メスがバラバラになって死んでいるのが発見されました。
もしかしたらオスのケンカに巻き込まれたのでは…と思っています。
毎日かなり激しくケンカをしており、近づいてしまったメスも巻き込まれて投げ飛ばされているところを何度も見ました。
カブトムシが金網に絡まってしまったところも何度か目撃しました。
これも予想ですが、金網に絡まった状態でオスの一撃が炸裂して、絡まった体が引きちぎれてしまったのかもしれません。
なにせ前日までは大変元気だったので、寿命で死んだとは到底思えないのです。
いずれにしてもこれ以上は危険だと思ったので撤去しました。
(金網がなくても事故で死ぬことはあると思う)
まとめ
わが家は3年間続けたカブトムシの飼育を今年でやめることにしました。
息子が飼育していると言いながら、カブトムシの世話はほとんど私がやっていましたし。
しかしカブトムシを通じて子どもが得たこともありますし、親子のコミュニケーションを図ることもできますし、飼育は絶対おすすめですよ。
子どもと一緒になっていろいろ考えたり試したりしたのは非常に楽しかったです。
実は飼育していながら息子(小学2年生)はカブトムシを全くさわれなかったのですが、3年間かけてさわれるようにもなりました。
弟(幼稚園年長)が先にさわれるようになったので、それに刺激を受けたというのもあったみたいです。
3年間にわたりいろいろとカブトムシに関する困りごとを調べながら対策をしてきましたが、この記事が誰かの役にたてば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント