チャンネルサポート(棚柱)を石膏ボードに取りつける最善と思われる方法を紹介します。
石膏ボードは基本的にねじが効かないので、そこを何とかする方法が必ず必要になります。
それを踏まえて順に説明していきます。
ただし壁に穴をあけることになるので、賃貸の方は採用できない方法となりますのでご注意ください。
私が実際に取り付けたときの様子とあわせて紹介していきます。
洗濯機の上部にものを置くために棚板を設置したいという妻からの要望をかなえる過程です。
また、チャンネルサポートもこれを使えば間違いない!というオススメがあるので、まずはそこから紹介します。
チャンネルサポートは業界標準のロイヤル製
ロイヤル製のチャンネルサポートはショッピングモールなどの店舗内装をやっている内装業者なども普通に使用していますので、業界標準といっても差し支えないと思います。
それくらいロイヤルのチャンネルサポートは良く使われています。
私の知り合いの内装屋さんはチャンネルサポートのことをロイヤルとよんでいたくらいです。
本当に標準かどうかはさておいて、今回使用するチャンネルサポートはこれです。
チャンネルサポートは7種類の長さから選べます。
600/900/1200/1500/1820/2400/3000
(単位:mm)
カラーバリエーションもクロームめっきやホワイト塗装、ブラック塗装など、様々なものがありますので、部屋の雰囲気にあわせて選びやすいです。
ウッドブラケットは取り付けたい棚板の幅にあわせて選ぶことになります。
こちらは9種類から選べます。
150/200/300/350/400/450/500/550/600
(単位:mm)
今回は
チャンネルサポートを600mmでホワイト
ウッドブラケットを250mmでホワイト
この組み合わせにしました。
ウッドブラケットは左右対称のものが存在しています。
棚板1枚にウッドブラケット2個を使うのが普通だと思いますので、左右1セットでの購入がいいでしょう。
ショップによっては片方だけで売っていたりするので、購入するときは間違えないようによく確認したほうがいいです。
そしてこのロイヤルのチャンネルサポートを石膏ボードに取りつけるために必要なのが…
最強のボードアンカー SXプラグ
石膏ボードに直接ねじをねじ込んでも、全然締めきれなくすぐにねじが空回りします。
石膏ボードがもろいというのか柔らかいというのか、とにかくねじは効きません。
そこで石膏ボードにねじをねじ込めるように、ボードアンカーなるものを先にボードに取りつけます。
そうすることでボードアンカーが踏ん張ってくれて、ねじをかなりきつく締めこむことが可能となります。
そして勝手に最強といいましたが、多分これが一番優れていると思います。
ナイロン製のボードアンカー SXプラグです。
適合ねじ直径は3~4mmです。
これを取り付けるには石膏ボードに5mmの穴をあける必要があります。
石膏ボードは柔らかいので木工用でも鉄工用でもどんなドリルでも簡単に穴はあきます。
5mmなら何でもOKですので適当なものを用意してください。
私は六角軸の鉄工用ドリルを使っています。
SXプラグを石膏ボードに取り付けた感じ
中身はこんなやつです。
これを石膏ボードに5mmの穴をあけて差し込むだけです。
石膏ボードの表面からSXプラグが出ないように最後までしっかり押し込みますが、最後の5mmくらいがちょっとかたいです。
指で最後まで押し込むのはさすがにきびしいので、ドライバーの柄の部分や硬貨などをあてがって押し込みます。
結構力を入れるので、ケガや壁を傷つけないように安全な方法を取りましょう。
壁にしっかりと押し込んだ状態がこれです。
ちなみに石膏ボードに穴をあけるとめくれた壁紙が少し穴の周りに残るのですが、SXプラグを差し込む前にめくれた壁紙を穴の中に押し込んでおくと、仕上がりがきれいになります。
チャンネルサポートの取り付けねじは専用のねじを使うべし
チャンネルサポートにはφ3.3の穴とφ6.5の皿穴があいているので、一般的な皿ねじが使えます。
しかしチャンネルサポートにはカラーバリエーションがあり、それと同じ色の専用のねじがあるので、それを使ったほうがきれいに仕上がります。
チャンネルサポートを取り付けたあともねじは見えますから絶対に専用のねじを使ったほうがいいです。
しかも皿頭のサイズも直径6mmで、一般規格品よりもやや小頭仕様の完全専用品です。
これがその専用のねじです。
頭の部分だけですが、しっかりと塗装されています。
ASF-1とSXプラグ5×25の組み合わせならねじの長さは40mmがジャストサイズです。
SXプラグに使うねじは、ねじ込んだ時にプラグの先端からねじの径以上ねじの先が出る長さを選ばなければなりません。
ということは以下のように考えることができます。
SXプラグ全長25mm + 専用ねじ直径3.3mm + ASF-1高さ11mm = 39.3mm
ちなみにチャンネルサポートとウッドブラケット、専用のねじが様々な種類から選べるオススメのショップがあります。
Yahoo!ショッピングですが、以下のショップがオススメです。
私もここで一式購入しました。
ちょっと気になるポイント
チャンネルサポートを取りつける前に気になるポイントとして、ウッドブラケットをチャンネルサポートに引っ掛けて取り付けたときに、ウッドブラケットがグラグラしないのか?ということです。
棚板が揺れてしまっては安心してものも置けません。
そこでチャンネルサポートを一旦別の場所に仮に取り付けて様子を見ることにしました。
結論から言うと、かなりグラつきます。
端から端までグラつかせて取った写真を重ねたものが以下です。
こんなに動くのかよ…と思いました。
したがって、ウッドブラケットをチャンネルサポートに引っ掛けて、その上に棚板を置くだけでは、はっきり言って使い物になりません。
そのため、ウッドブラケットと棚板はねじで固定する必要があります。
ねじで固定してしまえばゆれることはできなくなり、かなりしっかりします。
写真を見ての通り、ウッドブラケットには丸穴2個と長穴2個があいています。
丸穴はねじ止めに使う穴ではないので、長穴を使うことになります。
長穴は幅4.1mmなので、3~4mmのねじがちょうどいいです。
ウッドブラケットの板厚は2.6mmということと、棚板の厚みを考慮して、ねじを目いっぱいねじこんでも棚板表面にねじの先端が飛び出ない長さのねじを選ぶといいでしょう。
私が用意した棚板は12mmでしたので、ねじは3×10のトラスを使いました。
3mmくらいなら下穴なしでも木材が比較的割れずにねじ込めますので、ちょっとしたものを固定するときによく使っています。
チャンネルサポート取り付け
チャンネルサポートを取り付ける間隔をどのくらいにするかまず決める必要があります。
下地センサーを使って石膏ボードの奥に何かが無いか確認して位置を決めます。
こんなやつです。
コンセントや水道の近くは下地以外にもいろいろあるかもしれないので、極力避けたほうがいいです。
棚板の長さと設置場所の兼ね合いがいいところを見つけましょう。
私の場合はチャンネルサポートは400mmの間隔で取り付けました。
ここでいう間隔とはチャンネルサポートの中心~中心のことです。
チャンネルサポートの内側~内側の寸法ではないのでご注意ください。
棚板をちょっとお洒落に
棚板は250x600x12の白いものを用意したのですが、これに大理石調のリメイクシートを貼ってほしいと妻からリクエストがありましたので全面に貼りました。
貼ったのはDAISOのリメイクシートなのですが、意外とカッコいいです。
そして棚板にウッドブラケットを固定します。
ウッドブラケットの前後の位置は、ウッドブラケットの先端が棚板の正面とそろう位置でちょうどいいです。
左右はチャンネルサポートに引っ掛ける部分の間隔がチャンネルサポートと同じ感覚になるようにしなければなりませんので、これは計算して寸法を決めるのが間違いないです。
目安としては例えば今回の私の場合だと、チャンネルサポートの中心から中心が400mmと決めたので、長穴の位置から計算すると
チャンネルサポートの間隔400mm – 31mm = 369mm
ここの長穴の中心がくれば狙い通りとなります。
-31mmは長穴の位置から算出した定数になるので、ウッドブラケットA-32/33を使う限り、使いまわせる値です。
左右方向であれば若干穴の位置がずれても、長穴になっているので大丈夫です。
そして棚板を取り付けるとこんな感じです。
結構いい感じに仕上がりました。
補足
施工時の養生
石膏ボードへの穴をあけると粉がものすごく出るので、施工前に周辺はマスカー等で養生しておかないと大変なことになります。
養生ができなければ掃除機で吸いながら穴あけをするか、穴の下に紙で作った箱などをぶら下げて少しでも粉の飛散を抑えたほうが、最後の掃除の手間が本当に違います。
石膏ボードの粉は本当に汚れますよ…
チャンネルサポートは垂直かつ同じ高さに
チャンネルサポートを垂直に取り付けないと、棚板が傾いてしまうおそれがあります。
さらに2本のチャンネルサポートの高さがズレていると、これも棚板の傾きに影響します。
垂直は水準器を使えばいいですが、同じ高さにするのが難しいですね。
私が設置する場所は上の方に窓の空間があり、その空間の枠が水平であることを確認して基準としました。
枠から同じ位置に最初の穴がくれば、同じ高さに取り付けられるという理屈で施工しました。
基準にできそうなものが無い場合は、チャンネルサポートを横向きにしてそこに水準器をおいて、まずは水平の線を壁に書くことができれば、以降はその線を基準にして位置決めをすればいいですね。
ただしチャンネルサポートが曲がっていないかしっかり確認する必要があります。
さいごに
ロイヤルのチャンネルサポートはカラーバリエーションも豊富で、おそらくどんな部屋にも合わせられるであろうと思います。
しかもチャンネルサポートの長さに余裕があれば、あとから棚板を追加することも簡単にできます。
本当は家を建てる前に付けたいところがはっきりしていれば、先につけておいてもらったほうがいいのですが、住んでみないと分からないことの方が多くて、こればっかりは仕方がないのかな~と思っています。
それとSXプラグは本当に優秀で、石膏ボードに何かしっかりと取り付けたい場合にとても重宝します。
私は100個入りを買いましたが、いろいろ試したりいろいろなところに使ってすでに半分はなくなっています。
取付穴も5mmなので他のボードアンカーと比べて小さめなのもいいですね。
ロイヤルは取り付けなくとも、SXプラグは手元にあって絶対に損はないです。
最後までお読みくださりありがとうございます。
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