作業時に発生するケガや事故の原因と対策

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機械の組立や部品の加工など、作業中にケガをしてしまったり、ケガをしなくても部品や工具を壊してしまうことがあります。
ケガや事故の原因は様々ありますが、その中でも不注意によるものが一番多いでしょう。
それらの危険を避けるためにどのようにするべきなのか、原因と対策を考えていきましょう。

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なぜケガや事故を起こしてしまうのか

冒頭にも書いた通り、不注意によるものが一番多いですが、それ以外にも結果を予測できなかったという場合もあります。
不注意とは少し違って、予測できない場合は避けようがないように思われます。
しかし、本気で予測していたかどうかによってその結果は大きく異なります。
ひとつひとつ詳しく考えていきましょう。

不注意による

これは横着をした結果であることがほとんどです。
「面倒だ」「ちょっとくらい大丈夫だろう」そういった気持ちで作業をやってしまった結果、ケガや事故に至るケースです。
急がば回れという言葉の通り、多少時間をかけてでも確実な作業を行わなければ必ずケガや事故を引き起こします。
時短ばかりを目標にして手抜きの作業をしていてケガや事故を起こしては本末転倒です。
とはいえみな人間ですから、必ず体調や気持ちに浮き沈みがあり、どうしても手抜きをしたくなってしまうことがあります。
誰だって楽な方がいいに決まっています。
それをどこまで自制心で抑え込み、しっかりした作業ができるか、ということになります。

予測できない?

当たり前ですが、天災などの本当に予測できないものはここでは除きます。
しかしそれ以外の予測できないこととは、本当に予測できないことなのでしょうか。
自分の目が行き届く範囲でのことだった場合は、考えられる最善のことをやっていけば、かなりの確率でケガや事故を予測して避けることができます。
それには、自分が従事している作業のことを深く知ることが必要になります。

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ケガや事故を回避する方法

それでは具体的にどのようにしていけばケガや事故のような、危険を回避することができるのでしょうか。それぞれの原因に対して対策を考えてみましょう。

不注意による危険の回避方法

予測できないことと同じように感じるかもしれませんが、この段階の危険はレベルが違います。
自分の周りに潜む危険を自分自身が呼び寄せてしまっている状態なのです。
そしてそれは少し意識すれば回避できます。

原因の項でも書いたように、気持ちからくることが多く、余裕がないために楽な方へと流れてしまい、それが結果として危険を呼び寄せてしまいます。
少しでも作業を注意深く考えて行えるかどうかで、結果はかなり違ってきます。

以下にほんの少しですが私が実際に見てきたケガや事故の実例をあげます。

  • パイプレンチで配管を締めこんでいたが、かみ込みが甘い状態で締めていたため、パイプレンチがすべって指がレンチの間に挟まってケガをした
  • ボール盤でワークをバイスで固定せず手で支えた状態で加工し、ドリルがワークにかみ込み持ち上がり、急いでワークを抑え込んだがドリルに偏荷重がかかり折れてしまった
  • 板金部品の拭き掃除で、バリが出ていることに気が付かず勢いよく拭いてしまい、手を切ってしまった
  • 配線間違いに気が付かず通電させ、高額な部品を破壊
  • プレスブレーキの設定間違いで金型を破壊
  • 空気圧の設定ミスで密閉のボックスが破裂
  • 装置をクレーンで持ち上げるためにスリングをかけたが、弱い箇所にスリングが当たっており、持ち上げた際に部品を破壊
  • デバッグ時、ロボットのティーチングミスに気が付かず動作させてしまいクラッシュした

あげればキリがないほど実例がありますが、これらは作業を行う前に今一度確認をしたり、手を抜かずにきちんとした状態で作業をしていれば回避できたものばかりです。
パイプレンチの場合は、気が付いた時点ですぐにかみ込みの調整をするべきでした。
ボール盤の場合は、横着せずにきちんと固定して穴をあけるべきでした。
プレスブレーキの場合は、動作させる前に設定をもう一度確認するべきでした。

少し考えれば避けられますし、面倒くさがらずに丁寧な作業をしていれば回避できました。
このように手抜きをしたい気持ちを自分が制御しつつ、確認をおこたらなければかなりの確率で危険を回避できます。
精神論のように聞こえる部分もありますが、これを徹底していけば危険を回避できることは事実ですし、実はわかっていてもできていないという方が多いのではないでしょうか。
できないということは残念ながらわかっていないということになります。
危険を呼び寄せてしまうということはわかっていないということなのです。

冷静にそして丁寧な作業をするように肝に銘じておけば、危険を回避できますし、仕事の質もよくなります。

いいことずくめですね。

予測できない?ことを回避する方法

これは不注意のときのように少し考えれば回避できる危険と違って、もっと先を見通したり作業の関連性がわからなければ回避できない危険が対象になります。
本当に予測できないのか、というのはもっともっと先まで考えたり、自分や他の人がしている作業によって自分自身や他の人が危険にさらされないか、ということまで考えが及ぶかどうかです。

それには作業のことを知らなければなりません。

自分の作業のことをよくわかっていれば、何をどうすればどうなるかもよくわかります。
ということは、ケガや事故につながることもわかるということです。
成功する方法も失敗する方法も両方を知っているということになります。

さらに、周りの人がしている作業のことも理解して、それらがケガや事故につながることはないか、常に気を配っていくとも大事になります。
自分自身も作業をしているので常に他の人を見ていることはできませんが、何の作業をしているか把握しておき、どういったことが考えられるか予想しておけば事前に対策が取れます。
そのため正確には予測できないものを回避するのではなく、予測できないものを限りなく少なくするという方が正しいかも知れません。

ですので「予測できない?」と表現しました。

役に立つ方法をこちらの記事でも書いています。

トラブル内容と解決した方法は必ずメモしておく
装置組立では様々なトラブルに見舞われることがあります。設計に起因するものや、部品の加工精度によるも...

様々な失敗を覚えておくことで、その傾向や対策がわかるので、それらを組み合わせていけばさらに精度の高い予測が可能になるでしょう。
ぜひ参考にしてください。

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まとめ

作業の全てを把握することはその人の技量によっても範囲が異なってきます。
しかし、自分自身がわかる範囲のことは全力で考え行動することで、危険を予測して回避することができます。
考え方や作業への接し方を変えていくだけでも少しずつよくしていくことができます。
まずは自分自身ができるところから確実にやっていき、危険を避けながら質の向上を目指しましょう。

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