本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

ボルトの増し締めチェック用マーカーを加工して使いやすくする方法

スポンサーリンク

ボルトの増し締めを完了した印としてマーカーでチェックをします。
このときマーカーの先端部分の形状や太さによってはうまく印が付けられないことがあります。
そこで先端部分に加工を加えて使いやすくする方法と施工するときの注意事項を紹介します。

スポンサーリンク

先端を斜めにカットする

なぜ斜めにカットするのか

マーカーの先端部分は丸くなっており、そのままではボルトや座金の隅までインクを入れることができません。
マーカー自体が細くても太くても先端部分は丸くなっているので基本的に条件はほとんど変わりません。

マジック_カット前

隅までインクを入れないとマーカーの印が途切れ途切れになってしまいキレイに見えません。
そこで隅までしっかりとインクを入れるために、丸くなっている先端を斜めにカットします。
多少押し込めば先端がつぶれて少しは隅までインクを入れることができますが、それはとてもリスクがあります。理由は後ほど。

カットのやり方

加工は非常に簡単です。
マーカーの先端部分をカッターで斜めにカットするだけです。
完成形は下の図のようになります。

マジック_カット後

机などにウェスやティッシュを敷いて、そこにマーカーの先端部分をあてがいます。
そしてカッターで切断します。
先端部分は硬くないので簡単に切れます。
カットするとインクがカッターの刃に付きますので、溶剤があればふき取っておいたほうがいいです。
そのままにしておくと切れ味が低下します。
インクが付いた部分を折って捨ててしまうのもいいでしょう。

マジック_先端カット後

完璧ですね。
ベース、座金、ばね座金、ボルトの全ての隙間にインクを入れることができます。

スポンサーリンク

印をつけるときの注意事項

これで隅までキレイにインクを入れることができるマーカーができました。
しかし使い方で気をつけなければいけないポイントがいくつかあります。

先端を押し込みすぎない

増し締めチェックに使うマーカーはPOSCAなどの不透明なインクのものです。
このタイプは先端部分にインクが十分にしみ込んでいないと描けません。
インクの付きが悪くなったときはマーカーを振ります。
それでもダメな場合はインクをしみ込ませるために先端部分を引っ込めるようにマーカー本体に押し込みます。
しかしこれをやりすぎるとインクが出すぎてしまい、大量にインクがこぼれて大変なことになります。
増し締めチェックどころかボルトが全部インクまみれになります。

増し締めチェックを始める前にまずウェスやティッシュの上で先端部分を押し込む動作をやって、万が一インクが大量にでても大惨事にならないようにしておくのが得策です。

間違ってもチェックをするときにその場で先端を押し込みながらチェックをする、ということがないようにしましょう。
インクがあふれだすと本当にとんでもないことになりますので・・・
ボルトを外して清掃してから新しいボルトで取り付け直しになりますから、かなりのロスですよ。

印をつける位置に統一性をもたせる

印はつけやすいところから何も考えずに付けていくと、まとまりのない残念な仕上がりになります。
せっかく隅までキレイにインクが入っても、まとまりがなくては美しくありません。

美しく仕上げるには印をつける位置をそろえます。
ボルトの右側なら右側というように決めて、並んでいるボルトは規則正しくそろえて印を付けていきます。
フランジの様に円形に配置されているボルトは放射状に印をつけてもキレイですね。

一度にたくさん印をつけない

例えばボルトが30個並んでいたとしましょう。
その場合一気に増し締めをして、終わったら一気に印をつけたら早く終わりますよね。
しかしそれはやってはいけません。
いくつか増し締めをしたところで工具を落としてしまったり、電話に出たり、誰かに呼ばれたりして作業が中断した場合を想像してください。
作業を再開したときにどこまで増し締めをしたか、確実に覚えていられますか?
7個目までやった?・・・いや8個目?
こうなったらもう一度やり直しです。
このような事態を避けるためには1個締めたら1個印をつけるのが確実です。
時間はかかりますが確認漏れがない一番確実な方法です。
慣れてくれば2個締めたら2個チェック、くらいでも大丈夫でしょう。
私は2個ずつを基本としてやるようにしてます。
もしどこまで増し締めをしたかわからなくなっても、やり直すのは印がないところからなので、被害は少ないです。

スポンサーリンク

マーカーの色

色01

白と黄色が無難

マーカーの色は指定がある場合があるのでしっかりと確認しておく必要があります。
私は黄色で指定されたことがあります。
指定されない場合は好きな色でいいということになりますが、おすすめは白です。

キレイに見えるので白がいい、というのがまずひとつです。
そして増し締めを2段階で行う場合、白でチェックした上に他の色でもう一度チェックすることもできます。
これは白にしかできません。

したがって白と黄色の2色を持っておくといいです。
白だと見えにくいので濃い色にしたほうがいいこともありますので、その場合は黄色で対応すればいいです。

色は統一する

同じ装置内で様々な色を使うと、統一性がなく美しくありません。
一人で行う場合はもちろんのこと、大型装置で複数人で作業している場合にも、何色でやるか認識合わせを必ず行うようにしましょう。
一番いいのは社内規則を作っておくことです。
ユーザー側の設備仕様書などで指定がない限りは、自社では何色を使うと決めておけば楽です。

スポンサーリンク

まとめ

斜めにカットすると本当にやりやすくなるので、是非お試しください。
また印の付け方に注意して美しく仕上げるように心がけましょう。

コメント