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機械組立のための定規(さし)の選び方

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機械組立で必ず必要になる定規ですが、結構いろいろな種類があります。
どれを選べばいいのか分からない場合もあるかと思います。
今回は機械屋が実際に使っている定規と、定規と組み合わせて使う便利な道具を紹介してきます。
それと合わせて基礎知識も少しだけ。

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定規は「さし」と呼ばれている

機械組立の現場では定規のことを「さし」と呼んでいます。
これは完全に基礎知識ですね。
どこの現場でもそのように呼ばれていて通じます。
そしてさしの頭に長さを付け加えて、「300さし」や「600のさし」などと言います。
定規で寸法を測定して目視で目盛りを読むことを「さしめ」と言ったりもします。
さしの目盛りを目で読むからでしょうか。もしくはさしの目盛りだから・・・?
詳細は分かりませんが業界用語です。普通に通じます。大丈夫です。

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そして「さし」といえばステンレス製のもの

基本的にステンレス製を使います。
間違ってもプラスチック製は使いません。

プラスチックは柔らかいのですぐに摩耗します。
そしてあらゆるところに当てたり置いたりして使うのですぐ傷が付きます。
傷がつけば目盛りが読めなくなりますし、摩耗すれば正しく測定ができません。

柔らかいのでしなりますが、限界を超えると割れてしまいますね。
角が欠けることもあります。
温度変化にも弱く、熱くなる機械のそばで使えば溶ける可能性すらあります。

このような理由から機械組立にはプラスチックの定規は適しません。
必ずステンレス製を使いましょう。

ではどれを選べばいいのでしょうか。
気をつけるポイントをいくつかあげます。

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目盛りに種類がある

目盛りの組み合わせに種類があります。

上が1mm、下が0.5mm刻み

一番一般的なものはこの組み合わせです。
ですがこれが使いやすいかといえば残念ながら答えはノーです。
0.5mmの目盛りは非常に細かいです。
目盛りが細かいので寸法を読み取ろうとジッと見ていると、だんだんどこを見ているのか分からなくなってきます。

そして上下どちらかが0.5mm刻みで固定なので、測定したい場所によってはどうやっても0.5mmの目盛り側で測定しなければならないことがあります。
目盛りを使う側を選べないのです。
これが結構致命的です。

そのような理由から、はっきりいって0.5mmの目盛りは邪魔なんですよね。

上も下も1mm刻み

「これじゃあ0.5mmが測定できないじゃないか」という声が聞こえてきそうです。
しかし上でも説明したとおり0.5mmは読みにくいのであまり使いません。
そして目盛りを使う側を選べないリスクを考えると、どちらも1mm刻みになっていればその問題は発生しません。
非常に使いやすいです。

0.5mmを測定したければ、1mmの目盛りの間のどこにあるかを見ればいいでしょう。
「そんないい加減な」という声が聞こえてきそうです。
しかし0.5mmの目盛りで見たところでたいして精度は変わりません。
0.5mmの目盛りで測定して、「0.5mmの目盛りにぴったりで0.4mmでもなく0.5mmでもなく確実に0.5mmだ!」と言えますか?
そのくらいの違いなら1mmの目盛りの間のどこにあるかを目でみて読んでも結果は同じでしょう。そもそも「さし」での測定にそのような精度は求めていません。

1mm刻みで十分です。

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長さは用途に応じて使い分ける

短いものは150mmから長いものは1000mmや1500mmといったものまであります。
そして幅と厚みも固定なのである程度の目安としてこれも使えます。

  • 150mm 幅 15mm 厚み 0.5mm
  • 300mm 幅 25mm 厚み 1.0mm
  • 600mm 幅 30mm 厚み 1.2mm
  • 1000mm 幅 35mm 厚み 1.5mm

150mmは胸ポケットなどに入れておき、すぐに使えるようにしておくと便利ですね。
300mmは組立時のメイン戦力です。
600mmや1000mmは部品の通りを見たり、ケガキをたくさん入れるときの基準に使えます。

使い方は様々ですので、その時適した使い方をするべきでしょう。ここでは説明しきれません。

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150mmおよび300mmさしは平らな面に置いてあると取りにくい

さしは精度良く作られていて厚みもあまりないので、つまみ取ることが難しくなります。
これの対策として、はじめから端が曲がっているものを使うのも一つの手です。
平らなものの場合は、大体あらかじめ空いている穴を利用して、そこにキーリングやインシュロックを取り付けます。
そうすることで完全に平らな面に密着することがないので、つまみ取りやすくなります。
ただし少し浮きますから測定の邪魔になるようならやめたほうがいいです。

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結局どれなの!?

品質がよく安心して使えるのはシンワのさしです。
商品名は直尺となっていますね。

150mm →?シンワ測定 上下段 1mmピッチ 15cm JIS1級 赤数字入

300mm → シンワ測定 上下段 1mmピッチ 30cm JIS1級 赤数字入

600mm →?シンワ測定 上下段 1mmピッチ 60cm

1000mm → シンワ測定 上下段 1mmピッチ 1m

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さらに便利なアイテム!

絶対に持っていて損はないアイテムをひとつご紹介しましょう。
それがこれです!


スケールストッパーSS300B

東栄工業のスケールストッパーという工具です。
これはさしに取り付けて使いますが、とにかく高品質で使いやすいです。
シンワからも出しているのですが、ストッパーの厚みが少ないのとサイズも小さめでいまいち使いにくです。
それに比べてこのスケールストッパーは厚みもありサイズもでかいです。
重量もそこそこありケガキ作業でも安定します。
何より厚みがあるので相手がRでもある程度までならしっかりと面を捉えてくれて測定やケガキが可能になります。
コレを使ったらもう他のものは絶対に使えませんよ。

実際に取り付けた状態はこのような感じです。

スケールストッパ1

上で紹介したものは300mmさし用のもので、この画像のものと同じです。
とにかく使いやすいです。本当におすすめです!
少し高価ですが、お値段以上の働きをしますよ。

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まとめ

シンワのさし+東栄工業のスケールストッパーは最強の組み合わせだと思っています。
この組み合わせで作業効率をアップしましょう。

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